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第7話 『壁紙分離の達人技〈前編〉』 〜壁紙編 その2
分離の3工程
壁紙のリサイクルに取り組む再生職人。
その正体は「複合樹脂(廃材)の叩解(こうかい)分離プラント」です。
壁紙の樹脂とパルプが分離される工程は、大きく分けて3つに分けられます。
第1工程「前処理」
壁紙から樹脂とパルプを分離する前処理として、まず壁紙をフレーク上に細片化します。
まずは、巨大なロールを装置にセットします。壁紙は装置に引き込まれ、約2cm角のフレーク状に細かく砕かれます。

フレークとなった壁紙は、そのままコンベアに乗せられ次の工程に運ばれます。

この時点では、壁紙はまだ樹脂とパルプが分離していません。ただ細片化されただけです。
このプラントの目玉は、次の工程「叩解」にあるのです。
第2工程「叩解」
壁紙がコンベアで運ばれていった先には、カバーで覆われた、人の高さほどの四角い装置が鎮座しています。これが、このプラントの心臓部ともいうべき重要な機器「叩解装置」です。
叩解装置には、いくつもの特許技術が惜しみなく投入されています。いわば「秘密の箱」です。そのため、装置全体がカバーで覆われています。
というわけで、この装置の姿も、中のカラクリも、詳しくお伝えすることができません。あしからず。
叩解のカラクリをちょっとだけ
叩解のカラクリを簡単にいうと、壁紙の樹脂とパルプを、「叩く」ことによって一瞬のうちに分離しているのです。だから「叩解」と呼ぶのですね、なるほど。
それにしても一瞬で分離するとはどのようなことなのでしょうね。不思議です。
フレーク状になった壁紙は、装置の中で激しく叩かれます。すると壁紙は数百ミクロンの微粉に、そしてパルプは数ミリ大のファイバーになってしまうのだそうです。さらにこの叩解装置は、これらの異なる素材を強固に固着している接着界面部分も完全に解離してしまうのです。
「はがす」のではなく、すべてバラバラにしてしまうという感じでしょうか。いやはや、すごいことを考えるものです…。
叩解装置は応用可能
ちなみに、この叩解装置は壁紙だけでなく、叩解装置が叩解できるものであれば何でも叩解できるため、様々な廃材の分離に応用することが可能です。
例えば防水シート。トラックで荷物の上にかぶせたり、建築現場で利用されている目隠し用のブルーシートなどがそうです。
このプラントのお陰で、壁紙に留まらず、リサイクル可能な廃棄物の種類が増えていくことは、とても喜ばしいことです。
ちなみに、分離・回収された素材は、マンションの床シートやカーマット、フローリングの素材としてリユースされているそうです。
ここまでの工程で、壁紙はコナゴナの微粉になり、樹脂とパルプは見事に離ればなれになりました。
次は最後の工程、「分離」です。
つづく
(第7話・終)
分離の3工程
壁紙のリサイクルに取り組む再生職人。
その正体は「複合樹脂(廃材)の叩解(こうかい)分離プラント」です。
壁紙の樹脂とパルプが分離される工程は、大きく分けて3つに分けられます。
第1工程「前処理」
壁紙から樹脂とパルプを分離する前処理として、まず壁紙をフレーク上に細片化します。
まずは、巨大なロールを装置にセットします。壁紙は装置に引き込まれ、約2cm角のフレーク状に細かく砕かれます。

フレークとなった壁紙は、そのままコンベアに乗せられ次の工程に運ばれます。

この時点では、壁紙はまだ樹脂とパルプが分離していません。ただ細片化されただけです。
このプラントの目玉は、次の工程「叩解」にあるのです。
第2工程「叩解」
壁紙がコンベアで運ばれていった先には、カバーで覆われた、人の高さほどの四角い装置が鎮座しています。これが、このプラントの心臓部ともいうべき重要な機器「叩解装置」です。
叩解装置には、いくつもの特許技術が惜しみなく投入されています。いわば「秘密の箱」です。そのため、装置全体がカバーで覆われています。というわけで、この装置の姿も、中のカラクリも、詳しくお伝えすることができません。あしからず。
叩解のカラクリをちょっとだけ
叩解のカラクリを簡単にいうと、壁紙の樹脂とパルプを、「叩く」ことによって一瞬のうちに分離しているのです。だから「叩解」と呼ぶのですね、なるほど。
それにしても一瞬で分離するとはどのようなことなのでしょうね。不思議です。
フレーク状になった壁紙は、装置の中で激しく叩かれます。すると壁紙は数百ミクロンの微粉に、そしてパルプは数ミリ大のファイバーになってしまうのだそうです。さらにこの叩解装置は、これらの異なる素材を強固に固着している接着界面部分も完全に解離してしまうのです。
「はがす」のではなく、すべてバラバラにしてしまうという感じでしょうか。いやはや、すごいことを考えるものです…。
叩解装置は応用可能
ちなみに、この叩解装置は壁紙だけでなく、叩解装置が叩解できるものであれば何でも叩解できるため、様々な廃材の分離に応用することが可能です。
例えば防水シート。トラックで荷物の上にかぶせたり、建築現場で利用されている目隠し用のブルーシートなどがそうです。
このプラントのお陰で、壁紙に留まらず、リサイクル可能な廃棄物の種類が増えていくことは、とても喜ばしいことです。
ちなみに、分離・回収された素材は、マンションの床シートやカーマット、フローリングの素材としてリユースされているそうです。
ここまでの工程で、壁紙はコナゴナの微粉になり、樹脂とパルプは見事に離ればなれになりました。
次は最後の工程、「分離」です。
つづく
(第7話・終)