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第5話 『新たなる再生職人登場』 〜壁紙編 その1
再生職人に新メンバーが
世の中のあらゆるモノを、できる限りリサイクルしたい。
そんな願いからリサイクルに取り組む再生職人。
その卓越した技術にはいつも驚かされます。
普段、私たちの目に触れないものだけに、その縁の下の力持ちとしての職人の努力に、いつも頭が下がります。
そんな再生職人に新たなメンバーが加わりました。
と申しましても、今回の職人はヒトではありません。
今まで不可能であったことを可能にした、画期的な技術が、今回ご紹介する再生職人です。
それは、「複合樹脂の叩解(こうかい)分離プラント」です。
そういわれても、何のことやら…。
そうおっしゃらずに、これからじっくりご紹介しましょう。
今回は壁紙だ
今回お邪魔したのは、「八潮エコロジー」。
八潮市に新たにできた、謎のシステム専用の建物です。
ここに再生職人は腰を据え、オンリーワンのリサイクルをおこなっているのです。

八潮エコロジーの中にはいると、そこには巨大なロールが所狭しと並んでいます。これらは、クロス、つまり住宅用の壁紙です。メーカーの壁紙工場では壁紙製造時、製造欠陥品や端材などがどうしても発生します。それが持ち込まれているのです。
壁紙は元来、とてもリサイクルが難しいそうです。
それは、壁紙が樹脂とパルプの複合素材でできているからです。
壁紙は、表面が樹脂=プラスチックのシートで形成されており、それがパルプ=紙のシートに貼り付いているような格好で作られています。だいたい70〜80%がプラスチック、残り20〜30%がパルプという比率だそうです。ですので、そのままではプラスチックとしてもパルプとしてもリサイクルすることができません。リサイクルするには、パルプからプラスチックをはがさなければなりません。
ところが、これが非常に困難なのです。
今までは、これらをはがす、つまり分離するための効率的で採算が合う方法がなかったのです。マテリアルリサイクルは不可能であったのです。
ならば、サーマルリサイクルはどうか。これにも困難がつきまといます。
壁紙で使用されているプラスチックは、塩化ビニールが主流で、これは燃やすとダイオキシンが発生しやすいため、燃料としては適さないのだそうです。
そのため、壁紙はほとんどが埋め立てられていました。
仕方がないとはいえ、もったいない話です。
…何とか資源に出来ないものか…。
資源再生に燃える職人たちが導き出した答えは、新たなる再生職人を迎え入れることでした。
主役登場
いよいよ新たなる再生職人の登場です。
と申しましても、今回の職人の姿は、壁紙をリサイクル可能にする「プラント」です。
壁紙をプラスチックとパルプに分離する画期的なプラントが、今回の主役なのです。

壁紙のリサイクルのために新設された八潮エコロジーに鎮座する職人は、巨大な量感を持って私を迎えてくれました。とても大きい…。何か、製品の製造ラインにも似た、機器が整然と並んでいるといった印象です。いくつかの機器が組み合わさってひとつのプラントを形成しているようです。
分離の工程
このプラントは、大きく分けて3つのセクションから構成されているそうです。
それは、壁紙の分離に必要な行程に合わせて構成されています。
・第1行程=前処理
・第2行程=叩解(こうかい)
・第3行程=分離
壁紙がこれらの行程ごとに用意されている機器を順に通過していくと、最後にはプラスチックとパルプに分離されるのです。
不思議ですね。
「では実際に動かしながら説明しましょう」
本部長さんのひと声で、職人たちがうなり声を上げ始めました。
「ウィ〜〜〜〜ン!」
それはもう、すさまじい音です。
さて、壁紙はいかにしてプラスチックとパルプに分離されるのでしょう。
つづく
(第5話・終)
再生職人に新メンバーが
世の中のあらゆるモノを、できる限りリサイクルしたい。
そんな願いからリサイクルに取り組む再生職人。
その卓越した技術にはいつも驚かされます。
普段、私たちの目に触れないものだけに、その縁の下の力持ちとしての職人の努力に、いつも頭が下がります。
そんな再生職人に新たなメンバーが加わりました。
と申しましても、今回の職人はヒトではありません。
今まで不可能であったことを可能にした、画期的な技術が、今回ご紹介する再生職人です。
それは、「複合樹脂の叩解(こうかい)分離プラント」です。
そういわれても、何のことやら…。
そうおっしゃらずに、これからじっくりご紹介しましょう。
今回は壁紙だ
今回お邪魔したのは、「八潮エコロジー」。
八潮市に新たにできた、謎のシステム専用の建物です。
ここに再生職人は腰を据え、オンリーワンのリサイクルをおこなっているのです。

八潮エコロジーの中にはいると、そこには巨大なロールが所狭しと並んでいます。これらは、クロス、つまり住宅用の壁紙です。メーカーの壁紙工場では壁紙製造時、製造欠陥品や端材などがどうしても発生します。それが持ち込まれているのです。
壁紙は元来、とてもリサイクルが難しいそうです。
それは、壁紙が樹脂とパルプの複合素材でできているからです。
壁紙は、表面が樹脂=プラスチックのシートで形成されており、それがパルプ=紙のシートに貼り付いているような格好で作られています。だいたい70〜80%がプラスチック、残り20〜30%がパルプという比率だそうです。ですので、そのままではプラスチックとしてもパルプとしてもリサイクルすることができません。リサイクルするには、パルプからプラスチックをはがさなければなりません。
ところが、これが非常に困難なのです。
今までは、これらをはがす、つまり分離するための効率的で採算が合う方法がなかったのです。マテリアルリサイクルは不可能であったのです。
ならば、サーマルリサイクルはどうか。これにも困難がつきまといます。
壁紙で使用されているプラスチックは、塩化ビニールが主流で、これは燃やすとダイオキシンが発生しやすいため、燃料としては適さないのだそうです。
そのため、壁紙はほとんどが埋め立てられていました。
仕方がないとはいえ、もったいない話です。
…何とか資源に出来ないものか…。
資源再生に燃える職人たちが導き出した答えは、新たなる再生職人を迎え入れることでした。
主役登場
いよいよ新たなる再生職人の登場です。
と申しましても、今回の職人の姿は、壁紙をリサイクル可能にする「プラント」です。
壁紙をプラスチックとパルプに分離する画期的なプラントが、今回の主役なのです。

壁紙のリサイクルのために新設された八潮エコロジーに鎮座する職人は、巨大な量感を持って私を迎えてくれました。とても大きい…。何か、製品の製造ラインにも似た、機器が整然と並んでいるといった印象です。いくつかの機器が組み合わさってひとつのプラントを形成しているようです。
分離の工程
このプラントは、大きく分けて3つのセクションから構成されているそうです。
それは、壁紙の分離に必要な行程に合わせて構成されています。
・第1行程=前処理
・第2行程=叩解(こうかい)
・第3行程=分離
壁紙がこれらの行程ごとに用意されている機器を順に通過していくと、最後にはプラスチックとパルプに分離されるのです。
不思議ですね。
「では実際に動かしながら説明しましょう」
本部長さんのひと声で、職人たちがうなり声を上げ始めました。
「ウィ〜〜〜〜ン!」
それはもう、すさまじい音です。
さて、壁紙はいかにしてプラスチックとパルプに分離されるのでしょう。
つづく
(第5話・終)